2001 Fiscal Year Annual Research Report
高専における外国人留学生に対する数学の教科指導の研究
Project/Area Number |
13680217
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Research Institution | Kumamoto National College of Technology |
Principal Investigator |
春日 龍郎 熊本電波工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30169453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅野 善雄 熊本電波工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30042211)
遠山 徹 熊本電波工業高等専門学校, 教授 (90044718)
佐藤 義隆 東京工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (30099791)
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Keywords | 留学生 / ヴェトナム / タイ / 数学の教科指導 |
Research Abstract |
多様な文化的背景を持つ外国人留学生に対して、高専で、より効果的な教育を行うためには、彼らが過去にそれぞれの国の教育制度のもとでどのような指導を受けて学習してきたかを知る必要がありました。 今回の調査の目的は、ヴェトナムとタイにおける、日本の高専への留学希望者の実態について調べること、高校の数学の教科内容と生徒の学習状況を調査することでした。私たちは、いくつかの学校を訪問し、授業を参観したり、関係者の話を聞いたりすることができました。 1)ヴェトナムからの留学生は、大学2年次の課程を終え、基礎教科(微積、線形代数)の授業は既に修得して高専の3年次に入学してくる。高校や大学では、基礎科目(特に、数学)の指導に重点が置かれ、一方では、問題解決能力を伸ばすことに力が注がれていた。 また、タイからの留学生は、高校卒業後、1年間の語学研修を経て高専3年次に入学してくる。タイ大使館の関係者によると、教育行政組織が複雑で、それぞれの教育局から推薦される留学希望者に学力差がある。このため留学生試験の合格者が少ないとのことである。 2)ヴェトナムでは、学校側や留学希望者に対して、留学に関する情報が少ないように思われた。高専にはどのような学科があり、その専門学科ではどのような内容を学習し、研究するのかについての情報提供が必要である。 タイでは、管轄する部局により学校のカリキュラムや指導内容が異なるため、留学生試験の受験者は準備がたいへんとのことである。関係者から、試験の出題範囲についての情報を提供してほしいとの要望があった。
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Research Products
(1 results)