2001 Fiscal Year Annual Research Report
IT教育支援のための分散オブジェクト技術を用いたCAI開発環境に関する研究
Project/Area Number |
13680246
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Research Institution | Hokkaido Information University |
Principal Investigator |
冨士 隆 北海道情報大学, 経営情報学部, 教授 (70305944)
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Keywords | 知的CAI / リポジトリ / 分散オブジェクト / COBRA / マルチエージェント / 教材部品 / オブジェクト指向 / アプリケーション・フレームワーク |
Research Abstract |
IT教育の中で「高度情報処理教育」を対象教材として、ネットワーク上に分散する教材の蓄積と再利用のメカニズムを明らかにするため、これまでの研究成果であるオブジェクト指向技術に基づく学習情報リポジトリを前提に、その分散オブジェクト化方式を検討した。分散オプジェクト技術は、現在OMGが進めているCORBA(Common Object Request Broker Architecture)とMicrosoftの方式に大別されるが、異機種環境対応に優れているCORBA方式を前提に検討した。 (1)ネットワーク上でのコラボレーションを可能とするCAI開発環境の基本アルゴリズムとCORBAに基づく実装方式を検討した。 ・教材部品、教授方略等の教材資源の分散オブジェクト化方式 知的CAIの概念モデルをオブジェクト指向分析設計手法に基づいてモデリングした。モデリング時には、教材資源がネットワーク上に分散して存在し、分散された学習情報リポジトリがCORBAを用いて共有できるメカニズムを考慮した。 ・CAIアプリケーションフレームワークのマルチエージェント化方式 CAI学習の流れ全体の制御、学習者とのインタフェース、個々の教授方略の部分にマルチエージェントシステムの適用を試みた。 (2)CAIおよびマルチエージェント技術で進んでいる米国の研究機関を訪問し、各々の研究者とディスカッションを行い、本研究を進めるための有益な知見を得た。(平成13年10月) ・ミシガン大学Edumund Durfee教授と面談。マルチエージェントシステムの構築法に関する議論の中で、防衛システムおよび電子商取引分野での有効な応用が試みられていることが判明した。 ・マサチューセッツ大学Berverly Woolf教授と面談。Webを用いた知的CAIシステムに関する学内での応用と研究プロジェクトのプロトタイプの動作を見ることができた。 ・ピッツバーグ大学Peter Brusilovsky助教授と面談。Adaptive Learningに関する最新の研究内容に関して意見交換を行うことができた。
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