WWWとCD-Romを利用したデータベース型教育システムの開発

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13680247
• Research Institution: Jumonji University
• Principal Investigator: 若山 皖一郎 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (20016520)
• Keywords: 教育システム / 素材データベース / 概念形成 / WWW / CD-ROM

Research Abstract

本研究で開発する教育システムは、マルチメディアパソコンとWWWサーバー等に構築したデータベースを利用して学習したい内容のキーワードあるいは命題を入力することによって必要な情報が提示され、学習させるためのシステムである。
そのために、「知識の構造を教授者が決定する方法でなく、学習者の概念構造を基にした方法で教材の階層構造を解明する手法の検討」、「教師、学習者それぞれの概念あるいは述語に関する調査を行い、概念間の関連度を分析する手法の検討」、「教授者が提示したい内容のキーワードなどを入力することにより、目的にあった内容が提示され、それを提示し,解説することによって概念形成が行われ、学習を成立させるような教育システムの試作」を目標に、今年度は最終年度として次のようなことを行った。
1)前年度に引き続き、中学校数学を中心に,学習するときに必要な概念・技能等を学習者の問題解決過程の調査及び、ベテランの教師による効果的に学習させるプロセスについて検討し、中学校の教員の協力のもとに、文章題についてのいくつかの解法を用いた解答方法などの検討によって、構造を解明する基礎的な情報を得たが、構造を解明するまでにはいたらなかった。
2)ベテランの教師による効果的に学習させるプロセスについての検討概念あるいは述語の概念構造を解明するための手法として、幾つかの構文解析手法について検討し、構造分析の試行を行ったが具体的な手法の確立まで到達しなかった。
3)現在のe-learningの標準化について検討し、それをもとにした教育システムの基本設計を行った。
4)素材データベースをWWWサーバーに構築した教育システムの基本設計を行った。
5)最後に研究のまとめを行い成果報告書を作成した。