• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2001 Fiscal Year Annual Research Report

大学教育におけるネットワークを活用した学習環境と教授法に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 13680251
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

井下 理  慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (30129069)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田部井 潤  浜松大学, 国際経済学部, 助教授 (50267861)
柴原 宜幸  日本橋学館大学, 人文経営学部, 助教授 (30327275)
KeywordsCSCL / 対面コミュニケーション / Computer-mediated Communication / 教授法 / 授業研究
Research Abstract

平成13年度は、平成12年度後期に実施した「組織コミュニケーション」実践において実施した質問紙調査の分析、メーリングリスト上で行われた学生間コミュニケーションの分析、参与観察の分析を行った。これにより、学習者のコンピュータ・ネットワーク上における協調学習活動への参加と、大学で想定される対面場面における協調学習活動との関係を明らかにした。
結果として、学習者がネットワーク上のコミュニケーションの場における、相互作用のプロセスへの円滑な参加について、以下の4点が明らかになった。
1.学習者個人による、対面コミュニケーション場面における議論の内容の理解度が、その学習者のネツトワーク上のコミュニケーションへの参加と関係した。
2.本研究においては、実験室条件の知見とは異なり、学習者の対面コミュニケーション場面における議論スタイルは、ネットワーク上のコミュニケーションにおいても持続した。
3.コンピュータ・ネットワーク上における議論の展開の要約や、プロセスの明示によって、他の学習者が議論に参加しやすくなった。
4.グループの性質によって、グループ成員全体の学習活動への参加が異なる。課題志向型のグループよりも、親和的なグループのほうが、協調学習の重要な機能である意見交換や再吟味が多かった。
これに基づき、さらに以下の2システムを開発し、一部を授業実践に供用した。
1.対面場面における議事録共同作成支援システム
2.メーリングリストと連動したWeb協調学習支援システム
1は、個々人のコンピュータを利用して共同で議論を構造化する議事録の作成を行うためのシステムである。2は、学生が普段使い慣れたメーリングリストと連動する電子掲示板システムをWWW上に構築し、とくに重要な発言について、「共有しおり」を着脱できる機能を付与した。そして、いずれについても、次年度以降の研究のための基礎資料の収集を行った。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 望月俊男, 江木啓訓, 尾澤重知, 井下 理: "協調学習における対面活動とネットワーク上の活動の関係について"日本教育工学雑誌. 25巻増刊号. 145-148 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi