2001 Fiscal Year Annual Research Report
瞬目を指標としたコンピュータ利用時における障害児の学習行動評価システムの開発
Project/Area Number |
13680272
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
小孫 康平 関西国際大学, 人間学部, 教授 (60260022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田多 英興 東北学院大学, 教養学部, 教授 (90045675)
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Keywords | 瞬目 / コンピュータ / 障害児 / 学習 / 評価 |
Research Abstract |
瞬目は、精神活動による心理学的要因によっても生起することが近年の研究で知られるようになり、人間の心理状態を反映する指標として着目されている。今後、コンピュータ利用の機会が大幅に増加するので、瞬目が学習行動評価の指標として有効かどうかを明らかにすることは、重要な課題である。 そこで、本年度では、次に示す内容について研究を行った。 1.基礎研究 瞬目測定装置、生理指標を用いた学習行動評価に関する研究文献および資料等を収集し、研究動向を検討・分析を行った。 2.学習行動評価の指標としての瞬目の可能性についての検討 (1)二重課題による負荷が瞬目活動および精神テンポに及ぼす影響 二重課題による負荷が瞬目活動に及ぼす影響を明らかにした。また、感覚モダリティーについて検討した。その結果、速い強制テンポ後の精神テンポにおける瞬目率は、遅い強制テンポ後の精神テンポにおける瞬目率より有意に低かった。感覚モダリティーに関係なく、困難度が増すと瞬目率が一様に低下する傾向が認められた。 (2)課題困難度がワーキングメモリの負荷と瞬目活動に及ぼす影響 日本語リーディングスパンテストを用いて,課題困難度がワーキングメモリの負荷および瞬目に及ぼす影響を検討した。その結果、ワーキングメモリ上の処理資源の減少が瞬目活動に影響を与えるということが示唆された。 3.瞬目測定装置の検討 ビデオカメラを用いた瞬目測定装置について検討した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 小孫康平, 田多英興: "二重課題による負荷が瞬目活動および精神テンポに及ぼす影響-感覚モダリティーと瞬目活動-"日本教育工学会研究報告集. JET01-5. 7-13 (2001)
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[Publications] 小孫康平, 田多英興: "課題困難度がワーキングメモリの負荷と瞬目活動に及ぼす影響"日本心理学会第65回大会発表論文集. 75 (2001)