2001 Fiscal Year Annual Research Report
教科「福祉」の指導法の内容及び方法に関する総合的研究
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13680281
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
徳田 克己 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (30197868)
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Keywords | 教科福祉 / 福祉科 / 指導法 |
Research Abstract |
教科「福祉」の教育目標にそって、福祉に関して、どのような内容を、どの程度、いかなる方法によって高等学校において福祉を教育するかについて明らかにし、さらにそれらを大学等における教員養成教育、特に教職教育科目の福祉科指導法や教育実習において、それをどのように具現化していくかに関して、早急にかつ明確に示す必要がある。そこで平成14年度は、以下の調査を実施した。 (1)学校教育における福祉教育・障害理解教育・高齢者理解教育に関する資料収集 使用されている副読本や自作教材、授業記録、研究論文等の収集と分析 (2)福祉科を設置している高等学校に対する教育内容・方法に関するヒアリング調査及び質問紙調査 現在、福祉科関連学科を設置している高等学校あるいは「福祉」の授業を実施している高等学校に対して、その教育内容や教育方法に関するヒアリング調査及び質問紙調査を実施した。ヒアリング調査対象校10校、質問紙調査対象校179校であった。 その結果、一般教科の教育と福祉専門科目の教育のバランスをとることがむずかしいこと、介護福祉士受験資格の取得が可能な学校では受験準備のための学習の負担が大きく福祉教育のあり方を歪めていること、福祉を担当している教員の専門性に偏りがあること、校外実習の実施(実習施設の確保、実習期間の確保等)に問題があることなどが明らかになった。
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