2003 Fiscal Year Annual Research Report
表現活動としてのコンピュータグラフィックスの教育機能
Project/Area Number |
13680293
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
上山 浩 三重大学, 教育学部, 助教授 (90223510)
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Keywords | 子どものCG表現 / CGのシミュレーション性 / CG教材 / 3Dアニメーション |
Research Abstract |
昨年度までの研究において,CG表現のシミュレーション性についての意識調査を行い,その結果,子どもと大人の間では大きな違いのあることと,その要因の幾つかを示した。さらに,その結果から,昨年度までに整備したシステムを用いて,実験的な教材を運営しデータ収集・分析を行った。 本年度は、国際的なニーズに鑑み、具体的開発教材を3D動画の制作に集中し、さらにデータ収集・分析を行った。 これまでの研究から,3D動画作品の制作教材の特色として以下が指摘できる。従来の造形表現との関係を払拭し,子どもの感じ方に近い教材発想となる。子どもにとっては,身近な視覚文化メディアである。空間認識能力,動的認識能力の獲得が期待できる。メディアリテラシーの獲得が期待できる。モデリングの指導は時間を要する。 昨年度までのデータ収集法に加え,中学生を対象にした実験的教材を対象にデータを収集し,それをもとに教材の改良を進めた。当該の実験的教材の中心的目的は,表現活動へのモチベーション喚起,立体操作の導入,時系列変化操作の導入。取得データは,概ね,上記の目的が達成されていることを示したが,被験者が微妙な位置設定に困難を感じていることも示していた。また中学生を対象としたトータルな3D動画作品の制作が教材として運用可能であることも実証した。 この三年間の研究成果を主に学会誌に投稿した論文内容の統合・加筆・修正したものとして、研究成果報告書を作成した。これをPDFファイルにし、付属の動画データを同梱したものをCD-ROMとして400枚余りプレスした。そのうちの約300枚を広島大学にて3月20-21日に開催された美術科教育学会全国大会にて参加者に配布した。また、報告書PDFファイルのみについては、3月24日よりhttp://hokusai.edu.mie-u.ac.jp/ueyama04.pdfとしてインターネット上に公開している。
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Research Products
(1 results)