2002 Fiscal Year Annual Research Report
学校週5日制時代の教科編成を射程に入れた金銭学習プログラム・モジュールの作成
Project/Area Number |
13680316
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
小島 郷子 高知大学, 教育学部, 助教授 (20225428)
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Keywords | 金銭学習 / 消費者教育 / 教科編成 / 授業モジュール / 学校教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学校週5日制時代の到来を前に学校教育における学習内容の質的な転換がはかられている今日、金銭に関わる学習内容をキャッシュレス社会・クレジット社会をキーワードに再構築し、金銭学習プログラムを作成することである。さらにプログラム実施のために、小学校段階においては教科編成を射程に入れ、自由度が高く、応用性がある授業モジュールの形式を用いて提示し、実践に向けての具体的な手立てを提案することも目的としている。 平成14年度は、まず、金銭に関わる学習内容構築の基礎資料を得るために、子どもの金銭感覚、特に物や金銭に関わる貸借意識と実態調査を実施した。クレジット社会を念頭に置けば、金銭の貸借は金銭学習プログラムの1つの核となるといえる。そこで、小学生を対象とした調査を実施した。本年度調査からは、プログラム作成のために貴重な資料を得ることができた。 さらに、モジュール作成のための資料を収集した。モジュール作成の経験は1度しかないため、他の分野や領域のモジュールを収集し、作成のための方法論を研究した。 金銭学習授業実践例の収集・分析は、学習プログラム、授業モジュール作成の基礎資料とするために昨年同様に実施した。「金銭」「金銭教育」をキーワードに実践例を収集しそれらの一部を分析した。 アメリカ教科書の分析については、中学校で使用されている「Young Living」、高等学校で使用されている「The Confident Consumer」「Buildihg Life Skills」を選定し、消費者教育、経済教育、金銭管理教育など、金銭学習の関連部分について日米比較を実施した。 最終年度は、平成13、14年度の研究結果をもとに、金銭学習プログラム・モジュールの作成に取りかかる。
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