2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680321
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
上谷 順三郎 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (10233941)
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Keywords | 言語教育 / 教員養成 / 中等教育 / 日本 / オーストリア共和国 |
Research Abstract |
平成14年度の目的は、オーストリア共和国における教育改革の動向調査であった。 1 オーストリアの教育史の検討 2002(平成14)年に完結した、シャイプル(Scheipl, J.)とゼール(Seel, H.)のオーストリア教育史についての研究書全3巻(Die Entwicklung des Schulwesens in Oesterreich)をもとに最終年の報告書作成準備を進めた(第3巻は、刊行が予定より遅れているため未入手。)。 2 オーストリアの言語教育史についての検討 2000年に出された現行の学習指導要領について、その改善点についての考察は13年度に行ったので、段階的に実施されている2000年版の問題点について調査を行った。1998年より毎年訪問している、ウィーン市内のピアリステン・ギムナジウム(Piaristen Gymnasium)の実際の授業を参観し、学校長、ドイツ語担当者にインタビューを行った。従来からの、オーストリアの伝統的な教育観に変わりはないが、中心的な教育テーマの内容とその位置付けに工夫をしていることが明らかになった。特に、男女共学等をめぐるジェンダーの視点が重視されていた。 3 OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2000についての検討 現地の新聞記事等の分析・考察を行った。また、オーストリアにおけるPISA分析担当者と面談の機会を持ち、PISAをめぐる教育界の動向についての情報を入手することができた。最終年度の報告書で考察を行う予定である。 4 オーストリアドイツ語教育学会についての情報収集 学会理事との面会において、2003年9月開催予定の学会情報と学会への参加許可を得た。 5 国内における学会発表 第103回全国大学国語教育学会(2002.10.19-20/信州大学)において「オーストリアにおける教員養成についての一考察」という題で、本研究の成果を発表した。
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Research Products
(1 results)