2001 Fiscal Year Annual Research Report
初等英語教育および多分化教育における教員養成とシラバス・デザインの研究
Project/Area Number |
13680330
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Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
田近 裕子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (80188268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 真理子 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (10230765)
高橋 裕子 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (70226900)
林 さと子 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (50228574)
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Keywords | 初等英語教育 / シラバス・デザイン / 教員養成 / 多文化教育 / テーマ・タスク中心シラバス / 初頭英語の教科化 / 公立小学校 / 国際理解教育 |
Research Abstract |
今年度は、文献研究、シラバス・デザイン研究、教員養成プログラム研究、教科化研究開発校調査の4点について研究を進めた。 文献研究においては、洋書和書ともに、第二言語習得研究・バイリンガリズム・マルティリンガリズム・マルティカルチュラリズム・英語教育・日本語日本文化教育に関する書を100点ほど購入し、研究の参考にしている。 シラバス・デザインについては、初等英語教育で望ましいものとしては、テーマ中心・タスク中心シラバスに、児童が必要とする言語の概念・機能表現を加えたデザインを考えている。児童の場合は、言語が使用されるコンテクストを英語を通して提示し、英語が何時、どこで、どの様に使われるかを示す中で、言葉を学んでいくようにするのが良い。このコンテクストとしては、特に異文化・多文化に触れ、世界に人々の多様性に気付かせるものが望ましいであろう。これについては今後さらに実践的に教案を考えていきたい。 教員養成プログラムでは、英語で授業をする英語の専門教師・日本語の非母語話者と日本語をまじえて児童と関わり合うクラス担任の3者ティームワークが望ましい。さらに大きなクラスであれば、アシスタントの導入により児童の個別の必要性に対応できることが望ましい。 教科化研究開発校2校(河内長野市立天野小学校と成田市立成田小学校)を訪れ、授業を参観し、実際にどのように教科化を進めているのか、教科化における問題点は何かなど、調査した。この調査は、現在日本全体で5校ある教科化研究開発校のうち他3校も訪問し、行う予定である。 なお、研究成果を実践的に測り、今後さらに現実に即した研究を続けることを念頭において、本研究グループの所属機関に隣接する公立小学校で、何回かの英語の出張授業を3,4,5年生に行ってきた。2002年度はこの発展した形として、年間を通じて6年生に20回ほどの英語授業を行う計画である。
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