2004 Fiscal Year Annual Research Report
メディア・コンプレックスを用いた社会系教材開発の基礎的研究
Project/Area Number |
13680335
|
Research Institution | DOSHISHA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
金子 邦秀 同志社大学, 文学部, 教授 (90121590)
|
Keywords | メディア・コンプレックス教材 / 電子教材 / 室町時代の人々の生活 / 室町時代の人々の一生 / 日本史B |
Research Abstract |
(1)研究4年目にあたる本年度は、OSの違いをこえて汎用性をもつインターネット・エクスプローラーを基礎に新たに『室町時代の人々の一生』を開発し、『室町時代の人々の一年』とともに学部総合科目で提示することで、教材の汎用性をテストした。 (2)過年度来収集したメディア・コンプレックス教材関連のソフト、テキスト教材、教材作成メディア及び関連史料の検討を継続し、とくに、異種メディアの組み合わせなど実際に試行を行い、併せてメディア・コンプレックス教材開発に必要なソフト、関連文献を収集し、実際の教材ソフト素案『室町時代の人々の一生』の作成・改良を試みた。その際、特に教材に3層からなる階層性をもたせることで、基本的にはリニア的な構造であるにも関わらず、使用者にはテキスト教材それ自体がより深い内容へと深められることを可能にし、反面、必要最小限の情報を得ることですみやかな学習の進行を可能にすることでスリム化をはかった。具体的には高校日本史Bの単元的なかたちで開発した。『室町時代の人々の一年』で課題とされた画像以外のメデイアとの結合を課題に鋭意取り組んだ。 (3)具体的には、室町時代の人々の中から任意の人物を設定し、その人物の一生に寄り添いながら、其の人物が、其の時代の中で、基本的にはどのようなプロセスで、誕生から死に至るまでを生きたのか、どのようなことに遭遇し、どんな間題をどのようにして解決しようとしていったのかを、時代背景とからめながら、高校生に理解させる教材開発を行った。 (4)結果として開発された高校日本史Bの教材については、論文(ハイパーメディアによる教材開発(4)-高校日本史「室町時代の人々の一生」コース-『教育文化』14号平成17(2005)年)にまとめ、発表した。
|
Research Products
(1 results)