2002 Fiscal Year Annual Research Report
集団における規範意識の醸成と豊かな心をはぐくむ学級経営の在り方について
Project/Area Number |
13680346
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
松木 嘉英 大阪府教育センター, 教育企画部・企画室, 研究員兼指導主事 (90332428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 知子 大阪府教育センター, 教育企画部・教育相談室, 研究員兼指導主事 (60332425)
岸本 惠子 大阪府教育センター, 教育企画部・企画室, 研究員兼指導主事 (10359284)
善野 八千子 大阪府教育センター, 教育企画部・企画室, 研究員兼主任指導主事 (30342976)
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Keywords | 心の教育 / 規範意識 / 行動と生活経験 |
Research Abstract |
1 研究の目的 児童生徒、保護者、教職員の規範意識に関する調査を通して、子どもたちの発達段階における規範意識を把握することから始まり、学校において、「心の教育」を推進する実践的な教育活動の在り方を探ることを目的としている。 2 研究の概要 平成13年度、大阪府教育センターにおいて集団における規範意識の醸成と豊かな心をはぐくむ学級経営の在り方を探るため、「心の教育」研究プロジェクトチームを発足した。平成13年11月にアンケート調査を実施し、約8600名から回収したアンケートを基に児童生徒・保護者・教職員の規範意識を分析し、特徴的な実態を整理し、その結果を平成14年3月に中間報告「ふれあう心、つながる心」としてまとめた。(子どもたちの規範意識の醸成度を11項目で、児童生徒・保護者・教職員のつながりを4項目でまとめている。) また、平成14年度には集計したアンケートをより多角的に分析するため、児童生徒の『行動と規範意識との関係』『生活経験と規範意識との関係』『生活経験と行動との関係』を「クロス集計」という手法によって、各校種における規範意識の核と考えられる要素を導き出し、そこから子どもの規範意識の醸成と豊かな心をはぐくむための方策を探ることをめざして研究を行った。その研究から、小学校・中学校・高等学校に対する具体的な支援として、指導(活動)展開例及び実践事例を提示した。(小学校は7展開例、中学校は4展開例、高等学校は1実践事例1展開例を提示) 各校種において児童生徒の実態に応じた指導を展開することにより、児童生徒の実践力を育成し、規範意識の醸成にもつながるものと考える。そして、実践力の育成と規範意識の醸成がさらに児童生徒のより良き行動に発展していくのではないかと考える。
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