2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680366
|
Research Institution | Fukuoka Jo Gakuin University Junior College |
Principal Investigator |
浅田 浩文 福岡女学院大学短期大学部, 助教授 (80310910)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 整 福岡女学院大学, 人文学部, 助教授 (60221470)
|
Keywords | 言語接触 / 異文化接触 / CHILDES / 談話資料 / フォーマル / インフォーマル |
Research Abstract |
研究代表者の浅田は、前年度(平成14年度)におこなった各種調査(本来の研究データは、会話資料、日誌、アンケート、言語テスト、フォローアップ・インタビューなどから成り、日本語学習者の居住地方言に対する意識と産出能力のみならず、言語および異文化接触の観点から、複合アプローチを用いて多角的に分析している)から、文字化した発話資料をまとめ、最終年度(平成15年度)に、下記の報告書を作成した。 浅田浩文(2004)「日本語学習者の方言意識と産出能力-CHILDES談話資料-」平成13-15年度科学研究費補助金基盤研究C-2(課題番号13680366)研究成果報告書 本報告書は、録音録画された会話を母語の発達過程を研究するために開発された言語データ共有システムCHILDES(Child Language Data Exchange System)を使って表記したものであり、本国でのフォーマルな日本語学習から、新たに日本というインフォーマルな日本語環境に接触した際の外国人留学生の言語変化を詳細に捉えたものである。 研究分担者の二階堂は、留学生への道教え談話の調査を実施した。道教えの場面で、留学生の日本語表現への実態、見知らぬ人と友人に伝える場合の違いを中心に調査した。その結果として、個人の日本語習得能力の差が大きく、それに影響することがわかった。また、同時実施の方言意識調査では、来日前に自国で方言の存在は学んでいる学生がほとんどであったが、実際の方言にふれてみると、大きな違いがあることに戸惑うことが多いとわかった。今後の方言教育の重要性を確認することができた。
|
Research Products
(1 results)