2002 Fiscal Year Annual Research Report
時系列ベクトルフィールドに拡張されたボリュームデータマイニングツールの開発
Project/Area Number |
13680401
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
藤代 一成 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (00181347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹島 由里子 東北大学, 流体科学研究所, 助手 (20313398)
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Keywords | ビジュアルデータマイニング / トポロジー / Line Integral Convolution / ボリュームレンダリング / 伝達関数 / データマイグレーション |
Research Abstract |
本年度は,昨年度の開発成果をベースとして,4次元ベクトルフィールドボリュームデータマイニング環境を開発した.その概要は以下の4点にまとめられる. 1.スカラ場の位相骨格グラフの次元拡張によって,時系列方向の特異点,すなわち特異時刻(critical timing)を視覚的に特定する方法論T-mapを考案し,同環境の基礎に据えた. 2.4次元ベクトルフィールドをハードウェアベースのリアルタイムボリュームLICを介してコントラクション変換することにより,上記の環境を利用して臨界時刻を特定できる前処理法を開発した. 3.テラバイト級のデータを,位相変化を根拠として選択的にロードするようなデータマイグレーション(data migration)の概念を提唱し,ボリュームレンダリングアニメーションの伝達関数設計問題に適用して,その効果を検証した. 4.研究代表者が平成9年から特別招聘研究員として関わってきた,文部科学技術庁進行調整費「地球シミュレータ」システム向けの固体地球用並列有限要素解析プログラムGeoFEMによって数値シミュレーションされた断層形成,マントル対流,地震波伝播等の時系列ボリュームデータの可視化問題に適用することにより,提案環境の実用性を検証した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] I.Fujishiro他4名: "Parallel visualization of gigabyte datasets in GeoFEM"Concurrency and Computation : Practice and Experience. 14・6-7. 512-530 (2002)
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[Publications] 大塚 理恵子, 藤代 一成他2名: "T-map:位相的特徴解析に基づく時系列ボリュームデータマイニング手法"画像電子学会誌. 31・4. 504-513 (2002)
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[Publications] Y.Suzuki, I.Fujishiro他2名: "Hardware-accelerated selective volume rendering of 3D LIC textures"Proceedings of IEEE Visualization 2002. 485-488 (2002)
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[Publications] 徳永 百重, 藤代 一成他2名: "ボリューム位相解析に基づく位相強調型伝達関数の半自動設計"情報処理学会グラフィクスとCAD合同シンポジウム予稿集2002. 111-116 (2002)
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[Publications] 藤代 一成: "ビジュアリゼーション"画像電子学会誌. 31・6. 1007-1011 (2002)
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[Publications] 藤代 一成他5名: "T-Project:位相解析に基づくボリュームデータマイニング"可視化情報学会誌. 22Suppl.・1. 101-104 (2002)