2002 Fiscal Year Annual Research Report
等高線地形図からの高分解能DEM自動作成システムの開発とその応用
Project/Area Number |
13680474
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
渡邊 孝志 岩手大学, 工学部, 教授 (50133905)
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Keywords | 数値標高モデル / DEM / 地形図 / 等高線 / 補間 / 画像処理 / ボロノイ図 |
Research Abstract |
本年度は,前年度までの研究に引き続いて,地形図から高分解能DEMを自動作成するための実用化システムを開発することに主眼を置いて,以下の通り研究を進めた。 (1)多数の適用実験を踏まえて,実用化システムに組み込む各種処理アルゴリズムの性能改善を行う。 (2)システムとしての統合化を行い,ユーザ・フレンドリーなトータルシステムとしての実現を図る。 まず(1)については,生成DEMにおいて不自然な形状(段差,瘤,凹みなど)を生じにくい高精度DEM生成手法である単調関数補間法の開発を前年度までに完了したが,生成DEMにまだ残存する微妙な不具合を除去するための後処理法として,新たに拡張型Grimson正則化法の開発を行った。評価実験の結果,提案手法はかなり効果のある後処理法であることが確認できた。さらに,市販の地形図では図面の境界同士で若干のずれを発生しており,小規模DEMを張り合わせて統合DEMにまとめる上での問題となっているが,その対策についても検討した。その他,各種の適用実験を多角的に実施しながら,実用化システムを実現するための各種処理アルゴリズムの性能改善作業を継続して実施した。 次に(2)については,グラフィック・ユーザ・インターフェイス(GUI)を駆使したユーザ・フレンドリーな処理システムとしての実現化作業を継続して行った。さらに,多数の適用実験による使用経験を踏まえて,一層使い易いシステムとしてのトータルシステム化を図っているところである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Akio Kimura: "An extension of generalized Hough transform to realize affine-invariant two-dimensional (2D) shape detection"Proceedings of the 16th International Conference on Pattern Recognition. 65-69 (2002)
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[Publications] 阿部 英志: "等高線画像からのDEM生成における分割処理の検討"平成14年度電気関係学会東北支部連合大会. 340 (2002)