2003 Fiscal Year Annual Research Report
人間指向ネットワークのタイムクリティカル通信方式の研究
Project/Area Number |
13680487
|
Research Institution | AICHI PREFECTURAL UNIVERCITY |
Principal Investigator |
井手口 哲夫 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (10305518)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 隆史 愛知県立大学, 助教授 (20204125)
|
Keywords | タイムクリティカル通信 / タイムウィンドウ / 多次元情報通信 / 待ち行列モデル / 性能評価 / マルチキャスト通信 / 全順序通信 / 通信プロトコル |
Research Abstract |
本年度の研究実績概要は以下のとおりである。 本研究課題を効果的に推進するため、(1)タイムクリティカル通信アーキテクチャの研究、(2)タイムウィンドウ相互通信関係モデルに基づくタイムクリティカル通信方式の研究を連携させ研究を進め、所定の成果を得た。 (1)タイムクリティカル通信アーキテクチャの研究 タイムクリティカル通信におけるタイムウィンドウのモデル化を昨年度の検討結果を踏まえて、タイムウィンドウと通信品質の関係について3方式を上げ、シミュレーションによる評価を行い、かつタイムウィンドウ値を越えている情報については無効な通信を取り除くことによるリアルタイム性の有効性を評価した。その結果、情報量制限優先方式と送信廃棄処理の有効性が確認できた。 (2)タイムウィンドウ相互通信関係モデルに基づくタイムクリティカル通信方式の研究 具体的なタイムクリティカル通信プロトコルの設計として、昨年度から研究を行っているマルチキャスト通信への適用と評価、無線通信における音声とデータの効率的通信方式、アドホックネットワークにおける無線チャネルアクセス方式の検討を行い、その方式をシミュレーションにより評価した結果、提案した方式の有効性を確認した。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 西川健, 井手口哲夫, 田学軍, 奥田隆史: "多次元情報におけるタイムクリティカル通信方式とその性能評価"情報処理学会、DICOMO2003シンポジウム論文集. 2003・9. 129-132 (2003)
-
[Publications] 西川健, 井手口哲夫: "多次元情報におけるタイムクリティカル通信方式の事例検討とその性能評価"情報処理学会、FIT20003講演論文集. 197-198 (2003)
-
[Publications] 大武諭, 奥田隆史, 井手口哲夫, 関戸一輝: "P2P型アドホックネットワークにおける通信時間の遅延特性について"平成15年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集. 271 (2003)
-
[Publications] 植手大輔, 奥田隆史, 井手口哲夫, 前田郁夫: "企業情報システムにおけるコンピュータウィルスの感染特性について"平成15年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集. 274 (2003)
-
[Publications] Yohei ANDO, Takashi OKUDA, Tetsuo IDEGUCHI, Xuejun TIAN, Satoshi OHTAKE: "Applied DOVE Algorithm to Guard Channel Model in Mobile Communication Systems"The 2nd IASTED International Conference on Communications, Internet, and Information Technology. No.408-039. 98-103 (2003)
-
[Publications] 西川健, 井手口哲夫: "多次元情報タイムクリティカル通信方式のパケットサイズを可変とした一考察"情報学ワークショップ2003(WiNF2003)論文集. 76-80 (2003)
-
[Publications] 田学軍, 井手口哲夫, 奥田隆史: "Ad Hocネットワークにおける通信プロトコルの提案"電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌). 124・1. 94-100 (2004)