2002 Fiscal Year Annual Research Report
XMLを活用したQFD支援ソフトウェアに関する研究
Project/Area Number |
13680517
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
新藤 久和 山梨大学, 工学部, 教授 (60020484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 雅修 山梨大学, 工学部, 助手 (70200962)
渡辺 喜道 山梨大学, 工学部, 助教授 (00210964)
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Keywords | QFD / ウェブ対応ソフトウェアツール / QFD支援ツール |
Research Abstract |
品質機能展開は1960年代末に赤尾洋二により提案された,新製品開発段階における品質保証の方法論である.その後Quality Function Deployment(QFD)として海外でもいろいろな業種に導入され,多くの適用事例も報告されるようになっている.品質機能展開では,開発する製品に対する要求品質,備えるべき品質要素や機能などを二元表に整理して相互の関連を検討するのが普通である.そのために,二元表作成に係る作業量が多いのが難点とされている.そのために,こうした作業を支援するツールが開発されている.しかし,それらは,スタンドアローンシステムであるため,開発拠点が分散している場合には必ずしも有効活用できないという問題があった. 近年,インターネットの普及や情報技術の進展により,ウェブ対応のQFD支援システムも開発されるようになってきた.そこで,本研究では,新製品に関する多種多様な情報を取り扱うQFDにおいて,XML技術を用いることにより,データベースの構築を容易にして,実際の新製品開発に適用するためのウェブ対応のQFD支援システムを開発するための基礎技術についての研究を行った. まず,XML技術に関して,XML文書の構成要素間関係定義に基づく整合性保持および複数のデータソースからなるXML文書の可視化支援機構について研究を行い,QFD支援システムへのXML技術適用に見通しを得た.さらに,ウェブを用いたQFD支援ツールを作成するとともに,QFDを始めとしたTQM(Total Quality Management)を学習するe-Learningシステムについても検討を行った. 現在,これらの開発したシステムにXMLを組み込んでいないが,これまでの研究成果を生かして,XML技術を応用したQFD支援ツールの開発を継続していく予定である.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yumarso Anang, et al.: "Development of a Web-based QFD Tool"The 8th International Symposium on Quality Function Deployment. 371-376 (2002)
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[Publications] Yoshikawa, M., et al.: "An e-Learning System for QFD and Software Tools"The 8th International Symposium on Quality Function Deployment. 427-431 (2002)
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[Publications] 保科泰久, 渡辺喜道: "XML文書の構成要素間関係定義に基づく整合性保持"日本ソフトウェア科学会第18回大会. (口頭発表). (2002)
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[Publications] 秋山 慶, 渡辺喜道: "複数のデータソースからなるXML文書の可視化支援機構"日本ソフトウェア科学会第18回大会. (口頭発表). (2002)
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[Publications] 新藤久和, 吉川雅修 他: "TQMにおけるEラーニングシステムの開発"日本品質管理学会第69回研究発表会. 89-92 (2002)