2002 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル生産環境下における国際生産・物流シミュレータの開発
Project/Area Number |
13680530
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
平川 保博 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40120208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 綾 東京理科大学, 理工学部, 助手 (50328564)
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Keywords | フロー制御 / 経済ロットサイズ / 多段階物流システム / ダイナミックかんばん方式 / 生産スケジューリング |
Research Abstract |
前年に続き、電子部品と電子機器、自動車部品など7社における調達から生産・物流・販売に至るまでの多段階におけるものの流れの実態調査を行った。その結果、各段階におけるフロー制御が押出型と引張型に分類されること、また、生産形態が見込型から受注型に移行していることが再確認された。さらには、複数品目を同一設備で生産し、共同配送するといった多品目生産・物流のための方策の必要性が浮き彫りにされた。ここでは、生産スケジュールが生産効率、配送効率に重大な影響を及ぼしており、大規模問題に対する生産スケジューリングの方法論の確立が重要である。 これらの実体を受けて、見込生産に伴う仕掛在庫の保有リスクを考慮し、需要状況に応じてダイナミックにかんばん枚数を制御するフロー制御方式を開発し、その有効性を検証した。 また、従来、多段階におけるものの流れは、定期的にフローが制御される離散モデルと連続的に制御される連続モデルが混在していたが、これらを調査間隔の考えを導入した統一モデルを構築し、現在、単一段階における各種のフロー制御方式が多段階システムに及ぼす影響を解析中である。多品目生産・物流の問題についても、経済ロットサイズ問題を多段階へ拡張する観点からのモデル化が検討されている。 生産スケジューリング問題に対しては、ジョブショップスケジューリングのための探索解法を開発し、多くのベンチマーク問題に対して有効性を確認し、さらなる性能の向上に取り組んでいる。 これらの研究成果は、グローバル生産環境下における多段階物流システムを統一的に整理するための方策を提供することになる。次年度は、やや発散的になった以上の研究を研究発表としてまとめることに重点をおいて研究を進めることになる。
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Research Products
(1 results)