2001 Fiscal Year Annual Research Report
システム・ダイナミックスによる多重階層型地球環境モデル(グローカルモデル)の研究
Project/Area Number |
13680533
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
池田 誠 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (00200022)
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Keywords | システム・ダイナミックス / 地球環境 / 世界モデル / 地域モデル / モデリング / シミュレーション / グループモデリング / 世界システム |
Research Abstract |
本研究は、環境問題を中心とする地球規模の問題群についてシステムダイナミックス・モデル(SD)を用いて個人・企業・地域・国家・世界を結ぶ多重階層型世界モデル(グローカルモデル)を開発することを目的とする研究である。このグローカルモデルでは、地球規模の問題群に個人や企業あるいは地域レベルでの取り組みがもたらす地域や国家あるいは世界レベルでの影響や改善効果などをシミュレーションすることを目指している。地球規模の問題群としては、人口を始め、食糧、エネルギー資源、地球温暖化、森林、環境など様々な問題があるが、ワールド・ウォッチ研究所の「地球白書」とそれに関連するデータベースを活用することとして調査研究の作業を行った。 1.階層別基本モデルの作成:本研究では、最初にD.メドウズやJ.W.フォレスター等の作成した世界モデルをパワーシムにより作成した。地域レベルでは首都圏モデル(ステラ)、大学所在地の板倉町モデル(パワーシム)で作成した。 2.グローカルモデル1のプロトタイプ作成:個々の個人・企業・地域・国家が地球規模の問題群とどのような協働関係(コラボレーション)を形成するかという視点から検討を行うための多重階層型世界モデル(グローカルモデル1)のプロトタイプを作成する準備を行った。 3.グローカルモデル2のプロトタイプの作成:L.R.ブラウンらのワールド・ウォッチ研究所の「地球白書」とそれに関連するデータベースを活用し、地球規模の温暖化や食糧問題、森林やエネルギー資源の枯渇問題、水循環や土壌の流出など、様々な問題に対応したデータベースを基に基本的な影響のみを扱う多重階層型地球環境モデル(グローカルモデル2)のプロトタイプを作成する準備を行った。
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