2001 Fiscal Year Annual Research Report
高分解能衛星を利用した有毒アオコ発生予察に関する研究
Project/Area Number |
13680654
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
渡辺 真利代 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (70301835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
提 智昭 国立薬品食品, 衛生研究所, 研究員 (70312022)
後藤 真太郎 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (80247436)
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Keywords | リモートセンシング / アオコ / 光合成色素 / 地理情報システム |
Research Abstract |
本研究の研究対象地域を奥多摩湖とし、来年度の現場での調査と衛星画像での解析に向け、以下のような点において研究を進めた。 (1)奥多摩湖でのアオコ発生原因を検討するため、流入河川流域の土地利用と栄養塩類(窒素、りん)との関係をリモートセンシング、地理情報システムを用いて行うためのデータを整理した。 □データ収集 ・流域界(50mメッシュ) ・土地利用分布図(LandsatTM(2000/4/13撮影)より) ・水質でデータ(奥多摩湖水質管理年報(1997年)を試験的に利用) □数値モデルの作成 ・定常解による水循環モデル(今後、非定常モデルのキャリブレーション用に利用) 数値モデルを用いた試算の結果、特に、河道流下に伴う物質の変化量の影響の推算精度の結果に及ぼす影響が大きいことがわかった。このパラメータの推算方法を検討を経た後、モデルによる解析に取り掛かる予定である。 (2)衛星画像に表れる色調の変化と植物プランクトン組成の違いを対比させるため、まず植物プランクトンの持つ光合成色素の分析方法の検討をおこなった。複数のODSカラムを利用した高速液体クロマトによる分析で、良好な結果を得られる見通しとなった。
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