2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680877
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
島崎 久仁子 自治医科大学, 医学部, 講師 (40142153)
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Keywords | ischemia / hippocampus / apoptosis / adeno-associated virus / gene therapy |
Research Abstract |
平成13年度の本研究は、虚血性神経細胞死の抑制に関して、ベクター投与による遺伝子治療、RT-PCRによる遺伝子解析を重点的に行い、以下の実績を収めた。 1)遺伝子導入法の研究開発:海馬に直接ベクターを注入する方法について研究工夫を重ね、その成果をMethods in Enzymology (研究発表の項参照)に発表した。 2)海馬錐体細胞特異的なウイルスベクターの開発:アデノ随伴ウイルスは10種類の血清型のが報告され、2型の開発を皮切りに他の型も次々にベクターとして使われ始めている。ウイルスの型による感染の特徴をin vitro(primary culture)とin vivoで検討したところ、2型は海馬錐体細胞特異的な導入を特徴とし、5型は錐体細胞特異的ではないが導入効率は2型より高いことが判った。一方、プロモーターによる差ではCMVよりRSVのほうが神経細胞への導入効率が高いことを確認し、これらの結果を第24回日本分子生物学会で発表した 3)虚血負荷海馬の遺伝子変化の解析:preconditioningにより虚血耐性を獲得させたラット海馬の遺伝子発現変化をDNAチップで解析し、虚血耐性に直結する遺伝子のスクリーニングを行った。さらに、Bc1-2ファミリーについてRT-PCRで検討し虚血耐性獲得時の抗アポトーシス分子の発現を確認し、これらを第24回日本神経科学・第44回日本神経化学合同大会で発表した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Tanaka, et al.: "Disturbance of hippocampal long-term potentiation after transient ischemia in GFAP deficient mice"J. Neurosci. Res.. 67(1). 11-20 (2002)
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[Publications] K.Okada, et al.: "Adeno-associated viral vector-mediated gene therapy of ischemia-induced neuronal death"Methods in Enzymology. 346. 378-393 (2002)
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[Publications] T.Mizui: "The Characteristics of reactive astrocytes following transient forebrain ischemia"Jpn. J. Physiol.. 51(Suppl). S284 (2001)
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[Publications] 島崎久仁子: "脳虚血に対する遺伝子治療"神経研究の進歩. 45. 111-119 (2001)
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[Publications] 島崎久仁子: "海馬における短期虚血負荷後の遅発性神経細胞死機構とその制御"日本解剖学会関東地方会第1回懇話会抄録集. 11-12 (2001)
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[Publications] 島崎久仁子: "別冊・医学のあゆみ 脳血管障害-臨床と研究の最前線"東儀英夫. 6 (2001)