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2002 Fiscal Year Annual Research Report

神経系発生過程でのc-Jun-N-terminal kinase(JNK)の機能

Research Project

Project/Area Number 13680884
Research InstitutionSt. Marianna University School of Medicine

Principal Investigator

金子 律子 (大谷 律子)  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (00161183)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮下 知之  財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経研・分子神経生理学部門, 研究員 (70270668)
KeywordsMAPキナーゼ / JNK / ERK / 視床下部 / エストラジオール / 共焦点レーザー顕微鏡
Research Abstract

昨年度は、PC12細胞を用いてアポトーシスに及ぼすMAPキナーゼの影響について、MAPキナーゼのうちc-Jun-N-terminal kinase (JMK)に主に焦点をあてて解析した。本年度は、胎生16日齢のラット視床下部を用いて、MAPキナーゼの神経系発生過程への影響について検討した。
ラット視床下部は、臨界期(胎生16日ごろから出生後約5日の期間)に性ステロイドホルモン(エストロゲン)の影響により、雌雄差が発生する脳部位の1つとして知られている。そこで、胎生16日より摘出した視床下部細胞を解離後、臨界期に相当する期間、性ホルモン添加・および非添加条件で培養し、神経細胞・グリア細胞の発達を解析した。そして、これらの発達に対するMAPキナーゼの関与について検討した。
(結果)エストラジオール17βは、視床下部ニューロンの突起伸長(MAP2免疫陽性領域として計測)およびシナプス形成(synapsinI免疫陽性領域として計測)を増加させた。このとき、ホルモン添加群と非添加群とで、JMK、p38の活性に差は認められなかったことから、JNKやp38はホルモンによる視床下部ニューロンの発達変化に関与しないと考えられた。一方、ERKの活性はエストラジオール17βにより増加した。そこで、ERKの活性をU0126を用いて抑えたところ、synapsinI陽性領域は、ホルモン添加群・非添加群とも著しく抑えられた。このことから、視床下部ニューロンのシナプス形成にERKが関与すること、およびホルモンの影響がERKにより仲介されていることが考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] R.Ohtani-Kaneko et al.: "Endocrine disruptors influence synaptogenesis in primary cultures of fetal hypothalamic cells"Environmental Sciences. vol.9(2-3). 204 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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