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2002 Fiscal Year Annual Research Report

染色体末端近傍における組換え雌雄差領域の解析

Research Project

Project/Area Number 13680919
Research InstitutionTOKYO METROPOLITAN ORGANIZATION FOR MEDICAL RESEARCH

Principal Investigator

多屋 長治  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (90175456)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 欣亮  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20280787)
Keywords減数分裂 / 遺伝的組換え / 組換え雌雄差 / cold spot / hot spot
Research Abstract

減数分裂時における遺伝的組換え現象は、生物の遺伝的多様性高める重要な機構の一つである。しかし、その機構に関しては未だ不明な点が多い。我々は被毛の形態異常を起こす突然変異の連鎖解析の過程で、マウス第15染色体末端近傍で組換え率が雄で雌の数十倍高いという大きな雌雄差のあることを見いだした。この雌雄差を引き起こす原因を明らかにすることは、減数分裂時の組換え機構を探る上で重要な手がかりとなると考えられる。我々はこの雌雄差が雌において組換えが抑制された組換えのcold spotか、あるいは、雄におけるhot spotであるのかを明らかにするために、この領域内のマィクロサテライトマーカーD15Mit40とD15Mit15の間でBACおよびYAC contigを作製してその物理距離を測定した。その結果、この間の物理的距離は約1.1〜1.2Mbであることが明らかになった。この間の雌雄の遺伝的距離(組換え率)はそれぞれ0.17cMおよび5.23cMである。したがって、マウスゲノムでの物理距離当たりの平均組換え率と比較して、雌では組換えのcold spotであり、一方、雄ではhot spotであることが明らかになった。我々はこの領域内に新たにDNAマーカーを作製し、さらに詳細に検討を加えた結果D15Mit15近傍の約200Kb内にこの領域の雄における組換えの80%を起こしているhot spotの存在が明らかになった。現在、このhot spotを特定するためにDNAマーカーを検索している。また、我々はこの組換え雌雄差が第15染色体末端近傍特異的な現象であるかを明らかにするため、現在、全ゲノム領域についてhot spot, cold spotの検索を行っている。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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