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2001 Fiscal Year Annual Research Report

関係性に基づく内集団概念の再定式化

Research Project

Project/Area Number 13710072
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

村本 由紀子  岡山大学, 文学部, 助教授 (00303793)

Keywords関係性 / 内集団 / 家族 / 原因帰属
Research Abstract

第一に、「家族」の心理的意味と機能についての国際比較研究プロジェクトの一員として、日本のデータ収集と分析を担当した。調査では、大学生を対象とし、核家族および拡大家族の構造、それぞれの成員の物理的および心理的役割、家族の心理的結びつきの強さとその意味などについて検討した。20数カ国のデータを集めたプロジェクトの成果は、来年度中にもCambridge University Press社からの出版が予定されている。現在、日本データに関するセクションを分担執筆中である。
第二に、種々の内集団における自他の行動の認知についての研究の一環として、質問紙実験を実施した。自分の成功・失敗経験について、自らがそれをどのように原因帰属するか、周囲のさまざまな他者(家族、友人、恋人、大学や職場の同僚など)がどのように原因帰属すると自分が推測するかを検討した。その結果、自らの成功や失敗についての原因帰属は自己卑下的なものであったが、親しい他者による原因帰属に対する期待は、自己高揚的なものであることが明らかとなった。また、これらの傾向は、内集団における心理的関係性に応じて異なっていた。これらの知見を通して、関係性の中に埋め込まれた間接的自尊心高揚メカニズムについて考察した。以上の成果の一部を、平成13年7月のアジア社会心理学会(オーストラリア・メルボルン大学にて開催)、および、同10月の日本社会心理学会(愛知学院大学にて開催)において発表した。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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