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2001 Fiscal Year Annual Research Report

心理検査における結果のフィードバック方法の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 13710087
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

石川 健介  金沢工業大学, 工学部, 講師 (90319038)

Keywords心理検査のフィードバック / MMPI新日本版 / MMPI / フィードバック訓練 / 共分散構造分析
Research Abstract

今年度は,研究に対する同意を得られた263名の大学生を対象に研究を実施した。その結果以下の3点について知見を得ることができた。
1.開発したフィードバック方法に関する肯定的評価
先の研究に対する同意を得られた学生に対し,MMPI新日本版を実施し,個別にフィードバックを行った。フィードバックに関する評価を調査票を用いて行ったところ,「説明の分かりやすさ」,「解釈の妥当性」,「フィードバックに要する時間の長さ」,「カウンセラーに対する印象」,「自己理解への貢献」,「フィードバックに関する総合評価」の各項目で非常に高い評価を得,開発したフィードバック方法が非常に肯定的に受け止められていることが明らかとなった。
2.フィードバック担当者の訓練
フィードバック担当者は,いずれもマニュアルに基づいてロールプレイを含んだ訓練を受けたものであった。しかしながら,それぞれの経験年数が異なっていたため,担当者間で受検者の評価に差があるかどうか検討した。担当者ごとに各項目の平均評定値を見ると,各項目とも平均値がほぼ同じで,標準偏差にも大きなバラツキは見られない。また多変量分散分析の結果も有意な差は見られなかった。マニュアルに基づいたロールプレイを含んだ訓練が,担当者の技能を充分高めたことが示唆される。
3.適切なフィードバックに関する心理モデルの構築
適切なフィードバックがどのような効果をもたらすのか,心理モデルを構成し,共分散構造分析を行った。その結果,データに対するモデルの適合度は,充分に高かった。標準化された因果係数の観点からは,「適切なフィードバック」から「カウンセラーの印象」,「自己理解の促進」及び「フィードバックに対する評価」のそれぞれに.612,.759,.779と高い因果係数が得られた。
これらの結果を平成14年度の関連学会で発表する準備を進めている。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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