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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ユーモアを用いた効果的な教育方法に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 13710092
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionTakamatsu University

Principal Investigator

牧野 幸志  高松大学, 経営学部, 講師 (00330762)

Keywordsユーモア / 教育効果 / 授業評価 / コミュニケーション
Research Abstract

13年度前半に2つの研究を行なった。まず,教育場面において実際にユーモアがどのような効果をもっているかを検討した。大学の講義において,授業中の教師のユーモアが学習に与える影響を授業評価により調べた。その結果,教師のユーモアは学生の学習効果には直接的には影響を与えていなかった。しかし,ユーモアは,学習への意欲,授業への満足度を高めていた(牧野,2001,2002)。次に,ユーモアの教育効果の実験に使用する刺激作成のために,ユーモアに関する視聴覚教材の内容分析を行なった。ユーモアを含んだピデオサンプルを被験者に見てもらい,その内容を,ユーモアの種類,ユーモアの強度,ユーモアの量などの観点から分類してもらった。その後,分類された視覚的教材をその種類により分けて構成し,相手を楽しませる「遊戯的ユーモア」と他者をからかっている「攻撃的ユーモア」の実験刺激を作成した。
13年度後半には,本年度前半に作成した実験刺激を用いて,ユーモアの教育効果と生起メカニズムに関する実験を行なった。第1に,ユーモアが心理的媒介要因(肯定的気分,学習意欲など)に与える影響を検討した。その結果,遊戯的ユーモアは,受け手の肯定的気分を高め,学習意欲を高める一方,攻撃的なユーモアは,学習意欲に影響を与えていなかった(投稿中)。この結果の一部は,分担執筆を行なった深田(2002)に掲載した。また,遊戯的ユーモアは受け手のストレスを緩和しており,特にこの効果はストレスが強いときに顕著であった(投稿中)。第2に,遊戯的ユーモアは,もともと学習意欲が低い受け手に対して教育効果を促進していた。しかしながら,もともと学習意欲が高い受け手に対しては効果をもたなかった(投稿準備中)。これらの結果より,教育場面において,子どもの緊張を解きほぐすのに,さらに,学習意欲を高めるのにユーモアが効果的であることが明らかとなった。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 牧野幸志: "学生による授業評価の規定因の検討(1)-多変量解析を用いた因果モデルの検討-"高松大学紀要. 第36号. 55-66 (2001)

  • [Publications] 牧野幸志: "学生による授業評価と自己評価との関連-ゲストスピーカーによる1回限りの講義を対象として-"高松大学紀要. 第37号. 83-92 (2002)

  • [Publications] 深田博己: "説得心理学ハンドブック-説得的コミュニケーション研究の最前線-"北大路書房. 500 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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