2001 Fiscal Year Annual Research Report
日韓における文化交流・交易の現状と政策的課題―韓国の「日本文化解禁」措置による日本文化受容の現状と近未来展望を中心に―
Project/Area Number |
13710133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
黄 盛彬 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (50308095)
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Keywords | 東アジア / 文化地政学 / 文化交流 / 日韓関係 / 国際コミュニケーション / メディア政策 |
Research Abstract |
2001年度には主に、日韓における文化交流の歴史を国間レベルではなく、東アジアというリージョナルレベルにおいて考察するための文献研究に取り組んだ。韓国における「日本大衆文化の段階的開放政策」の展開は、いわゆる「歴史教科書問題」や「靖国神社問題」の再燃により、2001年7月より追加開放が中断されている状況が続いた、一方で、すでに開放が進んでいる映画、大衆音楽、出版漫画などの分野における交流、交易は活発な展開をみせており、次のようにフィールドワークと専門家インタビュー調査を実施した。 ・2001年ll月8日-12日韓国釜山市を中心に<韓国の中の日本>という問題関心から繁華街を中心にフィールドワークを実施し、また専門家聞き取り調査を実施した。また、釜山国際映画祭の日本映画の上映現場を取材し観客グループにインタビューを行った。 ・2002年3月1日-6日韓国における「日本発文化商品」の流通、受容状況を調べるため、ソウル市を中心にフィールドワークを実施した。また、韓国文化放送国際協力室、韓国放送映像産業振興院、韓国放送委員会、韓国文化政策開発院、ソウル放送コンテンツ運用チーム、韓国放送公社国際協力室を訪問し、主に放送分野における<日本文化禁止>の実態および緩和状況、そして新たな日韓連携の動向などについて聞き取り調査を行った。 以上のように本年度は文献研究と現地調査、専門家インタビューを積極的に行ったが、研究の成果については次年度より発表していく予定である。なお、雑誌の依頼により、本研究の問題関心と関連のあるテーマについて2本のレポートを寄稿した。
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Research Products
(2 results)