2001 Fiscal Year Annual Research Report
太平洋芸術祭参加国のアイデンティティに関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
13710188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
安井 眞奈美 天理大学, 文学部, 講師 (40309513)
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Keywords | 太平洋芸術祭 / オセアニア / アイデンティティ / パフォーマンス / ミクロネシア / 伝統芸能 |
Research Abstract |
本研究が対象とする太平洋芸術祭は、4年に1度、2週間にわたって開催される太平洋地域最大のイベントである。2000年にはニューカレドニア・ヌーメアにおいて第8回太平洋芸術祭が開催され、筆者がフィールドワークを続けてきたミクロネシア地域からも多数が参加した。また、次回2004年第9回太平洋芸術祭は、ミクロネシア地域で初めて、パラオ共和国で開催されることとなっている。 そうしたことを踏まえ、本研究では、第8回太平洋芸術祭に参加した地域の、参加後の動きに注目し、芸術とアイデンティティの関係を明らかにするという視点から、調査研究を行なってきた。まず第1点目として、芸術祭への参加者さらに住民は、それぞれの地域でどのような理念や思惑を抱いているのか、政治的な配慮、反応など、多角的な視点から、フィールドワークに基づいて観察・記録を行なった。さらに第2点目として、そうしたデータに基づき、芸術祭を媒介にして、ミクロネシアの人々がどのように「国家」や「地域」さらには「芸術」を認識しているのか、あるいは認識するようになるのかを把握しようと試みた。その際、ミクロネシア地域のアメリカ合衆国準州グアム、北マリアナ諸島米国自治領、パラオ共和国、ミクロネシア連邦を取り上げ、比較検討を行なった。 初年度の成果を受けて、2年目には、この調査研究で得られた芸術というものが果たす文化的・社会的役割に関する知見をもとに、ミクロネシアにとどまらず、広く太平洋地域や日本を含むそれ以外の地域に関する同様の文化現象と比較することによって、人間にとっての芸術の意味を問い直す手がかりを得たいと考えている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 安井 眞奈美: "ニューカレドニア第8回太平洋芸術祭見聞記(I)-ミクロネシア連邦、9人のパフォーマンス"古事(天理大学考古学研究室研究紀要). 第5冊. 70-71 (2001)
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[Publications] 安井 眞奈美: "ニューカレドニア第8回太平洋芸術祭見聞記(II)-パラオ共和国のパフォーマンス-"古事(天理大学考古学研究室研究紀要). 第6冊. 116-118 (2002)