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2001 Fiscal Year Annual Research Report

日本近世城下町における武家地の研究

Research Project

Project/Area Number 13710205
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionNational Museum of Japanese History

Principal Investigator

岩淵 令治  国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 助手 (90300681)

Keywords近世史 / 都市 / 江戸 / 武家地 / 武家屋敷
Research Abstract

本研究では、江戸を主な対象として、(1)武家屋敷が果たす都市の機能、(2)武家地が町・寺社.近郊農村とむすぶ諸関係(地域論)、(3)園芸などの文化を通じた武家と諸身分の交流、(4)藩邸の消費・生産が都市経済に及ぼす影響を検討し、武家地を近世の都市社会に位置づけ、近世城下町の構造と特質を照射することを目的としている。本年度は、A津山、B大分、C臼杵、D丸亀、E鳥取、F東京都・千葉県の所蔵機関で以下の近世史料を調査、撮影し、分析をすすめた。
(1)藩邸研究の基礎となる日記類 各調査地において収集したが、とくに白眉であったのがC臼杵の大奥日記である。藩邸の奥向の日記は稀少であるため、同史料は存在が知られていたが、本格的な分析には至っていなかった。テーマ(2)・(4)の素材として検討をすすめている。
(2)藩主家族の葬送・法事関係史料 主にAでは国元で、Eでは江戸で初めて行われた葬儀を調査した。江戸・国元双方の葬儀を分析し、(2)の武家地と寺の関係の検討をすすめている。
(3)藩邸内の神仏公開関係史料 B・D・E・Fで実施した。とくにD丸亀では、江戸の講が寄進した銅灯籠の調査を行った。この寄進は江戸藩邸の金毘羅社が基盤となっており、テーマ(2)とかかわって寄進者の階層や範囲など、武家地と町の関係の一端を検討した。
(4)江戸以外の城下町の検討F成田山仏教図書館にて城下町佐倉の絵図を調査した。
以上の成果のうち、テーマ(2)・(4)にかかわる(3)・(4)については、一部を論文として公表した(「塀の向こうの神仏」・「千葉県の集落・町並に関する絵図史料の特色」)。また、テーマ(3)については、近代以降の園芸文化の展開と旧武士層の関係を検討するため、変化朝顔の同好会員のデータベース化をすすめている。来年度は、収集資料をさらに分析し、成果を公表するとともに、調査が実施できなかった八戸・庄内などや、臼杵・鳥取の継続調査を行いたい。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 岩淵 令治: "町人の土地所有(渡辺尚志・五味文彦編 新 体系日本史3 土地所有史 所収 324〜355頁が担当分)"山川出版社. 540 (2002)

  • [Publications] 岩淵 令治: "千葉県の集落・町並に関する絵図資料の特色(『千葉県の集落・町並』所収)"千葉県(未定). (2002)

  • [Publications] 岩淵 令治: "塀の向こうの神仏-近世都市社会における武家屋敷-(伊藤毅ほか編 建築・歴史・都市第6巻 都市文化の成熟 所収)"東京大学出版会(未定). (2002)

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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