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2001 Fiscal Year Annual Research Report

国際環境法理論の再構成

Research Project

Project/Area Number 13720018
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

吉田 脩  筑波大学, 社会科学系, 講師 (40323240)

Keywords国際レジーム
Research Abstract

1.「研究計画調書」の「研究目的」でも述べたように、世界的にみても、これまでの国際環境法についての研究は、個別分野ごとに成立する条約(Vereinbarung)の独自性や割拠性を過度に重視するあまり、法学説上は理論的な体系化が充分には行われてこなかった(狭義の解釈学説にとどまる)。本所究では、国際法体系全体のなかで国際環境法の本質を捉え直すことが、主目的として、設定されている。
2.本年は、同調書の「研究計画・方法」の項に記載した事項(国際判例の再険討、理論学説の構造の考察等)について、詳細な研究を展開した。
3.この結果、国際環境法に対し、体系的な説明をする上で、「研究目的」の(2)において言及した、「多辺的国際制度」(以下、「国際レジーム」と称する。)が、「総論的(マクロ)概念」として、非常に重要な地位を与えられる、ということが明らかとなった。
4.このこと自体、本研究から得られた成果ではあるが、くわえて、「新たな知見」として、とくに以下の四つのものが、あげられる。
(1)国際組織(国際連合等)による「国際環境立法過程」における、「国際レジーム」の意義・役割。
(2)「国際レジーム」の概念・実質的判断基準、すなわち、「拘束性」・「継続性」・「実効性」・「自律性」。
(3)「国際環境法秩序」の構築・維持における、「行為規範」としての「国際環境レジーム」の機能(規範形成等)。
(4)「平時法」としての「国際環境レジーム」と「戦時国際法」との関係(とくに国際海洋法の領域)。
5.4.で掲げた事項は、翌年以降に公表する論文・報告等で明らかする予定である。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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