• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2001 Fiscal Year Annual Research Report

国際法における無効概念

Research Project

Project/Area Number 13720021
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

濱本 正太郎  神戸大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (50324900)

Keywords無効 / 権限踰越 / 国際責任 / 制裁 / 国際機構 / 国際裁判所 / 法律行為 / 国際責任
Research Abstract

本年度は、先行研究の整理と問題点の明確化に重点を置いた。
国際法における無効に直接関係する先行研究はほとんど存在していないとはいえ、仲裁裁判の権限踰越・国際機構の権限踰越・条約法における無効関連規定に関する研究は少なからず行われており、それらの個別研究から、一般理論の構成に参考になる要素を引き出すことが主たる目的であった。その結果、絶対的無効・相対的無効・不存在・対抗可能性などの用語がきわめて恣意的に用いられていることが判明し、概念の整理が第一の課題となっている。
したがって、「概念」ないし「概念規定」をとは何か、それはどうやって行うべきか、という、哲学的・論理学的研究についても、先行研究の整理を行っている。本研究は国際法の研究であり、哲学・論理学に貢献することを目的とはしていないが、少なくともそれら分野の最新の成果を取り入れる必要は感じており、それに努めている。
国際法の研究である以上、基礎となるのは常に国家実行である。そこで、無効が問題となった(なり得た)国家実行を収集し、その整理・分析を行っているところである。
とりわけ、「無効」の概念を、「無効」という言葉が「どのように使われているか」ということに注目して解明する手法を用いて、「制裁としての無効」という、これまで(少なくとも日本では)ほとんど検討の対象とされていない考え方を打ち出しつつある。
これら成果の一部は、2001年5月の国際法学会での報告(「国際法における無効概念」)で明らかにし、また、事例研究の一部は別記の論文として刊行されている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 濱本 正太郎: "武力併合の事実上の承認(二・完)--国際法における事実と法との対立をめぐって-"法学論叢. 149巻3号. 32-53 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi