デジュール・スタンダード策定過程における日米欧企業組織の行動類型について

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13730098
• Research Category: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• Research Institution: Ritsumeikan University
• Principal Investigator: 徳田 昭雄 立命館大学, 経営学部, 助教授 (60330015)
• Keywords: ITU / デジュール・スタンダード / 国際標準化機関

Research Abstract

2年間を予定した研究課題「デジュール・スタンダード策定過程における日米欧企業組織の行動類型について」の1年目終了にあたり、研究実績概要を示しておく。
本年度は、(1)デジュール・スタンダード策定機関であるITUの歴史的成立過程、組織構造、機能について文献収拾やインタビューを通じて基礎資料として纏め、(2)ITUの日本支部である日本ITU協会の主催する各種セミナーに出席して、2年目の研究へ向けて人的ネットワークを構築(具体的には、標準化活動を政策的にバックアップする総務省、標準化機関のワーキング・グループで実際に議長などを務めてこられた民間通信関連メーカーの方々)、(3)第二次移動体通信規格策定プロセスに見る民間通信メーカー(ノキア杜)の戦略的対応の分析、の3点に絞って研究活動を行ってきた。残念ながら、研究計画書で予定されていた海外出張;(4)ジュネーブ所在のITU事務局長内海氏へのインタビュー予定は、同時多発テロの影響により見合わさざるを得ない状況となった。
当初予定していた通り、1年目にあたる本年度は次年度に雑誌論文・学会報告等、具体的な成果をあげるための一次資料収集に充てていたため、私的な研究会での報告を除いては研究成果を公表する段には至っていない。
来年度は、研究計画書の通り、(1)報告書の取り纏め、(2)論文の執筆、(3)国際ビジネス研究学会での報告に向けて研究活動に取り組んでいきたい。