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2001 Fiscal Year Annual Research Report

固液共存系の動的力学物性

Research Project

Project/Area Number 13740266
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

武井 康子  東京大学, 地震研究所, 助手 (30323653)

Keywords固液共存系 / 流体形状 / 分散 / 減衰 / 地震波速度
Research Abstract

地殼深部やマントルに存在する固液共存系の流体形状は、場の応力状態や変形状態により変化する。本研究は、
(1)アナログ物質を用いた変形実験によりそのような変化の法則性を解明する、
(2)ダイナミクスへの影響を調べる、
(3)そのような変化を地球内部において実際に観測するための具体的手法を提案する、
ことを目的としている。まず(3)において成果があり、実験結果から予告される流体形状変化(特に、界面張力平衡で決まる平衡形状に近い形状にあるのか、それから大きくずれた非平衡形状にあるのか、という点)が、縦波・横波を用いた地震波トモグラフィーの結果を用いることによって、地球内部においても実際に観測できることが分かった。また(1)で、試料内部の流体形状をモニターするための弾性波速度計測において、周波数依存性(速度分散と減衰)まで解析できるようになった点にも成果があった。これは、変形実験において流体形状に関するより詳細な情報を得ることを可能にするのみでなく、固液共存系の速度分散や減衰の機構そのものにまだ未知の点が多いことを考えると、それらの機構解明にも貢献できる成果である。また、大容量の試料を一様なせん断応力下で変形できる、従来よりも高推力・高剛性の変形実験装置の設計・製作がほぼ完了し、周期に変動する外力を加えることが可能になった。液圧保持に難点が見つかり変形実験データはまだ予備的なものでしかないが、新たなサンプルパッケージング法を考案して難点を解決できたので、来年度はさらに実験を行ない、固液共存系の動的力学物性の解明を目指す。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Yasuko Takei: "Effect of pore geometry on Bp/Vs : From equilibrium geometry to crack"Journal of Geophysical Research. 107・B2. ECV6-1-ECV6-12 (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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