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2001 Fiscal Year Annual Research Report

竹の切り株内の水生昆虫群集の地理変異

Research Project

Project/Area Number 13740444
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

砂原 俊彦  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (50264156)

KeywordsAedes albopictus / Ochlerotatus notoscriptus / Tripteroides / 種間競争 / 水生昆虫群集 / 竹の切り株 / チモール / 地理変異
Research Abstract

本年度は主にこれまでに得られたデータの解析、チモール島での調査、沖縄本島での予備的調査を行なった。
佐賀で行なった野外実験の結果を解析し、竹の切り株における蚊の幼虫の種間競争の強さの変異が、竹やぶ内という小スケールと竹やぶ間という中スケールの両方で検出されることを示し、学術誌に発表した。この成果により本研究の主題である地理的変異という大スケールでの種間関係の変異と、これまでに行なってきた小スケールでの変異とを、階層的空間構造という視点の下に連続的に位置づけることが可能になった。
チモール島では乾期の8月と雨期の2月にサンプリングを行い、竹の切り株の乾燥しやすさと切り株内の水生昆虫群集の構造との関係を調べた。結果はまだ解析途中であるが、いくつか興味深いことが明らかになった。他地域で優占していたTripteroides属の蚊は少数の切り株でしか見られなかった。乾燥した切り株に水を注いで得られた幼虫の中ではAedes albopictusが優占しており、これは他地域と同様のパターンだったが、水の溜まった切り株に優占していたのはOchlerotatus notoscriptusであった。本種はオーストラリア、ニューギニアに分布する。東洋区、旧北区とは異なるregional faunaが群集構造の違いをもたらしたか、もしくはチモール島山間部における不規則な降雨パターンのために、比較的乾燥耐性に優れたO. notoscriptusがTripteroidesに対して優勢となっていることも考えられる。切り株の太さなどの形状と出現頻度との関係を解析することによってチモール島での資源分割様式を解明する手がかりが得られると期待している。本結果は第54回日本衛生動物学会大会にて発表する。
沖縄本島では3月に調査地の選定、サンプリングおよびトラップの設置を行なった。来年度も継続して調査を行なう。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Sunahara T., Mogi M.: "Variability of intra and interspecific competitions of bamboo stump mosquito larvae over small and large spatial scales"Oikos. 96(印刷中). (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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