2001 Fiscal Year Annual Research Report
ゴミ焼却炉におけるダイオキシン発生抑止のための排ガス冷却水噴霧挙動に関する研究
Project/Area Number |
13750148
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松下 大介 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (60284535)
|
Keywords | リターンノズル / LDV / 微粒化 |
Research Abstract |
環境問題の1つである,都市ゴミ焼却炉におけるダイオキシン発生抑止液体噴射用として広流量範囲で特性が良好であるリターンノズルを用いた炉内流動シミュレーションを行う上で,本年度の計画である検証用流動特性の把握およびノズルの設計指針の提示について以下の知見を得た. 1.アクリル製の計測用ノズルを製作し,内部流れに対するLDV測定を行うのに十分な精度を持つ計測法を確立し,旋回室内の組み合わせ渦による流れ場を把握できた. 2.光学系の改良により,ノズル出口近傍の噴射液膜の表面性状に対し画像処理可能なレベルでの可視化が可能となった.このことにより,旋回室内流れの流速および気柱変動が液膜の性状に与える影響について定性的な考察を行った. 3.旋回室内および液膜の画像処理およびその周波数解析により,定常加圧における変動が100Hz近傍にピークを持つ現象であることが分かった. これらの結果に定量的評価を加えるための数値シミュレーションについて着手している.今後はシミュレーション結果に基づくリターン流れの把握によりノズル最適設計指針の提示と,炉内シミュレーションヘの発展を行う予定である.
|