2001 Fiscal Year Annual Research Report
低透水性物質の原位置透水試験法と長期計測システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
13750473
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小松 満 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (50325081)
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Keywords | 透水係数 / 原位置試験法 / 不飽和土 / シール材 / 廃棄物処分 / ベントナイト / Frequency-Domain Reflectmetory / 体積含水率 |
Research Abstract |
廃棄物処分場におけるシール材の透水性評価手法や降雨による自然斜面の安定性に対する予測手法に関しては,対象が低透水性であることに加えて,原位置で長期間測定できるセンサーが無いことが問題点として挙げられる。そこで,本研究では,低透水性物質の透水性を正確に把握する手法を確立することを目的とし,試験方法と長期モニタリングシステムの開発を目的とした。具体的に本年度は,現在所有の誘電率計測法である電磁波の周波数特性を利用したFDR計測法(Frequency-Domain Reflectmetory)を使用し,地盤内の瞬時の水分量の変化から透水係数を求める方法を開発した。またこの装置を用いて同時に地盤の水分量の経時的な測定を行うことで,実際の斜面における降雨時の浸透挙動から安定性を評価する手法について検討した。 (1)低透水性物質(粘性土)の原位置透水試験法の開発 実際の処分場で用いられているベントナイト混合土を対象とし,塩水を用いて強制的な透水を行うことで,地表付近の透水係数を数分で測定可能な試験方法の開発を行った。これまでの研究では,水を通水した場合,ベントナイトの膨潤作用によってその透水係数が経時的に低下するため,定常状態に至るまで非常に長時間を要するため,評価が困難であった点を改善した。また,ここで得られた透水係数に対して,同条件で作成した供試体を用いて室内で浸潤試験を行い内部の水分量を測定した結果,その妥当性を検証することができた。 (2)原位置における不飽和浸透特性の測定手法の開発 実際の斜面において水分量を長期間,連続的に測定することで,降雨時の浸潤前線の浸透メカニズム及ぴ不飽和浸透特性測定する手法の開発を行った。さらに斜面崩壊において現在明らかとなっていない降雨浸透が引き起こす崩壊パターンについて考察を行い,水分量(体積含水率)の変化に注目した予測手法を示した。
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Research Products
(1 results)