2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13750477
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
西 元央 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20315980)
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Keywords | 二酸化炭素 / 建設泥土 / 改良土 / 中性化処理 / pH / 強度 |
Research Abstract |
本研究では,セメント等を用いた建設泥土の改良土からのアルカリ溶出水を抑制するため,二酸化炭素を用いて中性化処理実験を行った.中性化処理実験は,これまでの研究結果を踏まえ,供試体膨張による強度低下を抑えるために拘束状態で二酸化炭素を供給した. (1)中性化処理が改良土のpHと強度に及ぼす影響 中性化処理において,拘束条件,二酸化炭素供給条件など,種々変化させて中性化処理実験を行い,改良土とpHの関係について検討した.その結果,改良土の中性化速度は,二酸化炭素の供給量・速度,混練時の二酸化炭素添加の有無,改良土の含水比などの影響が大きく,pH9程度まで下げることができた.改良土の強度は,拘束状態での中性化処理の効果はなく,pHの低下とともに低下した. (2)二酸化炭素反応量とpHとの関係および最適な二酸化炭素供給量の把握 二酸化炭素反応量とpHとの関係について検討するため,pHが一定値に到達した改良土の二酸化炭素反応量を調べた.二酸化炭素反応量はセメント量の影響がみられ,中性化処理による生成物や生成量などもpHに影響を及ぼすことが考えられる. 今後はさらに二酸化炭素反応量とpH,強度との関係について調べ,最適な中性化処理方法を検討する必要がある.
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