2002 Fiscal Year Annual Research Report
徒歩モードを内生化したマルチモード・パーソントリップシミュレーション
Project/Area Number |
13750501
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
内田 敬 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60203535)
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Keywords | 交通シミュレーション / 徒歩 / コンピュータ / GIS / TDM / 交通需要管理 / 都心交通 / 詳細ネットワーク |
Research Abstract |
近年,自動車交通量削減を目的として公共輸送機関の利用促進が図られているが必ずしも上手く行っていない。都心部においては,公共輸送機関が一定程度整備されているが,アクセス/エグレスの不十分さから十分には活用されていない例が多い。自動車(マイカー)と公共輸送機関の間の選択・転移にはアクセス・エグレスの条件,例えば端末のバスサービスの頻度,料金やバス停まで/からの歩行距離等も大きな影響力を持つが,それらサービス水準は,高密度に諸機能が集中している都心部においては相互に関連を持つ。したがって都心部の交通マネージメントの効果を予測・評価するには,人の動きに着目して,都心部において利用可能な全ての交通機関を総合的に取り扱う予測モデルシステムが必要である。 本研究で構築したシミュレーションシステムは,ノードとリンクからなるネットワークによって交通手段・経路を表現するものである。リンクを街区単位で構成して都心地区の詳細な交通流動を表現する。全体システムは大きく3分される。(a)人の移動における交通手段,経路,出発時刻を表現する交通行動モデルサブシステム,(b)他交通手段,他リンクの利用者数の影響を考慮したサービス水準を表現するパフォーマンスモデルサブシステム,(c)GISをベースとした詳細なネットワークを任意の詳細度で構成しシミュレーション結果を可視化する入出力部。 これら個々の要素については既にかなりの研究蓄積があるが、(b)パフォーマンスサブシステムのうちの徒歩モードに関するモジュール(徒歩モジュール)に関しては、これまでのネットワーク交通関連研究では等閑視されてきたために、有用な知見が無い。そこで、本研究では、都市圏レベルの広域ネットワークのシミュレーションで用いるための、徒歩交通リンクパフォーマンスを表現するモデルを構築し、モジュールとして全体システムの中に組み込んだ。
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