2001 Fiscal Year Annual Research Report
ラチス構造物の波動伝播現象可視化に対する実験的研究
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13750533
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮崎 明美 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40228185)
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Keywords | 波動伝播実験 / ラチス構造物 / 波動伝播特性 / 空間構造 / 振動特性 / 可視化 |
Research Abstract |
これまでに片持ち梁や平板型ラチス構造物の波動伝播特性に関する実験を継続して行ってきた結果、実験結果を可視化することが結果を考察する上で重要であることがわかってきた。波動伝播現象は時間的変動に加え空間的にも状態が変化するため、現象を把握する上でフーリエ変換等が利用されることが多い。しかしながら周波数領域における特性を知ることはできても実現象として把握しにくい欠点がある。実験データを時間軸と空間軸において見やすく描画できるソフト、その他効果的可視化の手段を開発することは今後の研究上非常に重要であると考えている。 本年度は数種類のラチス構造物の試験体を作成し、インパクトハンマーによる波動伝播実験を行った。試験体は、実験の測定精度を考え、伝播速度が比較的遅いアクリル製とした。これまでに3体の平板型ラチス構造試験体を作製し実験を行っているため,新たに作成した試験体はドーム状(立体格子形)の試験体である。平板型ラチス構造試験体と同様に3ミリ厚の一枚のアクリル板をくり抜き加工し,まず平板型試験体を作製した後,ドーム型に成形加工した。経費の大半は実験用の消耗品の購入に充てた。試験体固定テーブル,計測器のジグ,計測機器等については、既存のものを利用した。試験体をインパクトハンマーで打撃し,多チャンネルの加速度応答の同時計測を行った。得られたデータを整理し,可視化のためのデータベース作成のための基礎データを作成した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 西田明美, 劉 鵬, 川口健一: "単層ラチス構造物の波動伝播特性に関する基礎的研究 その2:平板型ラチス構造物の打撃実験"構造工学論文集. Vol.47B. 589-594 (2001)
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[Publications] 劉 鵬, 西田明美, 川口健一: "3角形ユニットからなる平板型ラチス構造物の波動伝播実験とDSM解析"日本建築学会大会学術講演梗概集. B1. 813-814 (2001)
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[Publications] 西田明美, 劉 鵬, 川口健一, 内海良和, 荒木直人, 金山敬, 小田憲史: "六本木庁舎屋上ドームを利用した実大振動実験速報"生産研究. 第53巻 第11・12号. 45-48 (2001)