2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13750563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
大東 信之 金沢工業大学, 工学部, 講師 (80278100)
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Keywords | 住宅 / 堆積塵 / モニタリング / LAN |
Research Abstract |
平成13年度は、住宅内の堆積塵の情報を、パソコンのネットワークを利用して取得できるようなモニタリング装置の開発の可能性について調べた。その結果、次のような知見が得られた。 (1)モニタリング装置のネットワーク化について モニタリング装置をネットワーク化するにはパソコンの利用が考えられるが、そのために、堆積塵の状態の情報を、パソコンで扱いやすい画像データで取得することにした。画像データの取得については、USBでパソコンと接続できる顕微鏡を用いることで解決した。モニタリング装置の構成の基本要素をパソコンと前述の顕微鏡とし、LANにより別のパソコンとネットワークを形成できるようにした。MicrosoftのNetMeetingというパソコンソフトを用いることで、別のパソコンからの遠隔操作でモニタリング装置を操作できることが確認できたので、モニタリング装置のネットワーク化が可能であることがわかった。 (2)堆積塵の画像データの利用について 堆積塵の状態については、その重量の情報が重要となるので、堆積塵の画像データを重量の情報に変換して利用することにした。そのために、次のような実験を行って、画像データの重量への変換の可能性について調べた。まず、粘着テープ上に衣服起源の堆積塵を付着させて試料を作成し、電子天秤で試料の堆積塵の重量を測定した。次に、真横から見た試料の画像を、顕微鏡を用いて画像データとしてパソコンに取得した。この画像データを画像処理で2階調化し、画像中の堆積塵の部分を白色画素として抽出し、その画素数を読み取った。そして、この画素数と堆積塵の重量との関係を調べた。その結果、画素数と重量に比例関係があることが確認できた。よって、この関係の詳細を予め調べておけば、上記のような画像の取得、処理方法により、堆積塵の画像データの重量への変換が可能であることがわかった。
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