2001 Fiscal Year Annual Research Report
都市型大学の長期的基本計画書における計画項目と手法のデータベース化
Project/Area Number |
13750570
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今井 公太郎 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (20262123)
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Keywords | キャンパス / 配置計画 / 最短距離 / アルゴリズム |
Research Abstract |
本研究は、現代の都市型キャンパスの計画理論を構築するため、これまでに計画されてきた海外ならびに国内の近代的大学キャンパス計画の実態とその実践形態をデータベース化して整理・応用することが目的である。データベース化にあたって、キャンパスの配置図を中心に、計画項目の関連を主題とした。 資料の整理・収集 代表的な都市型キャンパスの諸元表を電子情報に変換するため、必要な資料の収集にあたった。ヒアリング調査によって得た情報に加えて、過去に出版されている文献や雑誌等の情報、そしてなにより、近年飛躍的に整備が進む、ネットワーク上の大学の情報からかなりの情報を得ることができる。それらの内容を整理しつつ、キャンパスの配置図を中核として電子媒体の上に記録する作業を行いつつある。 データベースの開発 キャンパスマスタープラン図面の収集、マスタープラン作成者、その他関係者へのヒアリング、キャンパス街の都市環境と学生の居住環境の調査、キャンパスが立地する都市の形成史と大学の発展史の資料収集、キャンパス内風景のビデオ・写真撮影などを行った。これらのデータを関連付けしてデータベース化を進めている。 データベースの中核となる配置図に関する分析手法として、配置図の幾何学的な建物どうしの距離関係を把握できるように、ランダム点法による障害物つきの最短距離計測のアルゴリズムを開発した。このアルゴリズムは数理的に一般解法を持たない問題を便宜的に解くことができるため、他の研究分野への応用も可能である。
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