2001 Fiscal Year Annual Research Report
犬および猫の好中球のアポートシスと疾患との関係について
Project/Area Number |
13760225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
加納 塁 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (00318388)
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Keywords | 好中球 / アポトーシス / 肝疾患 / TUNEL染色 / DNAラダーの解析 |
Research Abstract |
動物における好中球のアポトーシスと疾患との関係は、ほとんど検討されておらず、不明な点が多い。このような背景をもとに、犬および猫の肝疾患やその他ウイルス感染、好中球増多症の症例における好中球のアポトーシスについて検討し、さらにアポトーシスを誘発させる機序について、分子生物学的に検討することを企画した。 まず、ヒトでは肝硬変患者において好中球のアポトーシスが亢進しているとする報告が有ることから、肝疾患犬の好中球についても検討を行った。正常犬および肝疾患犬の末梢血から好中球を分離し、一定時間培養後、TUNEL染色およびDNAラダーの解析を行ったところ、肝疾患犬の好中球は正常犬のそれよりもアポトーシスが亢進していることが確認された。このことから、肝疾患では易感染状態の場合が認められるが、好中球のアポトーシスが関与しているのではないかと考えられた。以上の結果は、現在論文として学術雑誌へ投稿中である。 現在、動物の好中球のアポトーシスの機構を分子生物学的に解明するために、犬および猫のBax遺伝子、BcLファミリー遺伝子のクローニングを行い、好中球のアポトーシスとの関与について検討を行っている。
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