• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2001 Fiscal Year Annual Research Report

血管平滑筋細胞内カルシウム制御系遺伝子および細胞分化に対する甲状腺ホルモンの作用

Research Project

Project/Area Number 13770052
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionNational Institute of Health Sciences

Principal Investigator

佐藤 陽治  国立医薬品食品衛生研究所, 代謝生化学, 研究員 (40312285)

Keywords血管平滑筋 / 甲状腺ホルモン / 筋小胞体 / カルシウム / Ca^<2+>-ATPase / ホスホランバン
Research Abstract

本研究の目的は甲状腺ホルモン刺激が平滑筋細胞の増殖・分化に及ぼす影響を明らかにし、血管平滑筋細胞の細胞内カルシウムストアにおけるSERCAアイソフォームをはじめとする細胞内カルシウム制御系タンパク質遺伝子の発現と、それらに対する甲状腺ホルモン刺激の影響を検討することにより、平滑筋細胞の増殖・分化における細胞内カルシウムストアの役割と甲状腺ホルモン受容体刺激の細胞内カルシウム制御系タンパク質発現を介した平滑筋細胞増殖・分化に対する効果を評価することにある。甲状腺ホルモン除去血清存在下における培養ラット大動脈平滑筋細胞のトリヨードチロニン(T_3)処理によるSERCA2発現量、および内因性SERCA2活性制御蛋白質ホスホランバンの発現量を検討したところ、双方ともに発現量の増加が認められた。SERCA2およびホスホランバンの遺伝子発現におよぼすT3の作用をリアルタイムRT-PCRにより測定したところ、T3処置によりそれぞれのmRNA量は平滑筋細胞内で有意な変化が認められなかったことから、T3によるSERCA2およびホスホランバン蛋白質増加は遺伝子転写以外のステップによるものと考えられる。いずれにせよ、ホスホランバンは分化した心筋細胞および平滑筋細胞にほぼ特異的に発現すると考えられており、以上の結果は甲状腺ホルモンの血管平滑筋細胞のカルシウムストア関連遺伝子および細胞分化に対する直接作用を初めて示唆するものとして重要である。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi