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2001 Fiscal Year Annual Research Report

腫瘍抑制遺伝子WT1のエピジェネティック変化による発現制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 13770069
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

副島 英伸  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30304885)

KeywordsWT1 / Wilms腫瘍 / 腫瘍抑制遺伝子 / DNAメチル化 / プロモーター / Bisulfite-Sequencing法 / ルシフェラーゼレポーターアッセイ
Research Abstract

WT1遺伝子は、Wilms腫瘍の原因遺伝子として単離された腫瘍抑制遺伝子である。しかし、実際にWilms腫瘍において変異が見出される割合は10%程度しかない。近年、癌関連遺伝子の発現異常メカニズムとしてプロモーター領域のDNAメチル化が注目されていることから、Wilms腫瘍においても同様のメカニズムによるWT1遺伝子発現低下が考えられる。我々はWilms腫瘍症例23例を用い、WT1遺伝子発現量を定量的RT-PCRにより測定し、さらにプロモーター領域に含まれる44個のCpGについてそのメチル化状態をBisulfite-Sequencing法により解析した。正常胎児腎のWT1遺伝子発現量を基準とした場合、10%以下の発現量を示すWilms腫瘍症例は11例だった。このうち1例はWT1遺伝子座の両アレル欠失例で遺伝子発現は認められず、1例はプロモーター領域の44個のすべてのCpGに高頻度にメチル化が認められた。プロモーターの高メチル化が認められた症例では、WT1の変異は認められず、またWT1遺伝子座のLOHが認められたことから、WT1発現低下のセカンドヒットとしてプロモーターの高メチル化が関与していることが強く示唆された。次に、プロモーターの高メチル化が遺伝子発現を抑制することをルシフェラーゼレポーターアッセィにて検証した。メチル化及び非メチル化WT1プロモーターをそれぞれレポーターベクターに組み込み、ヒト胎児腎細胞由来293細胞に感染させた。メチル化プロモーターは非メチル化プロモーターに比べ96%の活性低下を認めた。以上の結果より、Wilms腫瘍におけるWT1の発現低下の重要な原因の1つとしてプロモーターの高メチル化が考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 向井 常博: "インプリンティングからみた個体発生と小児がん"ゲノム医学. 1・3. 47-53 (2001)

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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