2001 Fiscal Year Annual Research Report
オーダーメイド医療実現のためのドクターズコホート設定
Project/Area Number |
13770179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
廣岡 憲造 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80292126)
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Keywords | Physicians' Health Study / 生活習慣病 / オーダーメイド医療 / 疫学研究 / コホート研究 / 同窓生調査 |
Research Abstract |
本研究は,個々人の遺伝要因にもとづいた"オーダーメイド医療"を開発するため,遺伝要因と相互作用を持つと考えられる環境要因について,正確に評価できるコホート集団の設定を目的とした.この目的のため,回答の精度と追跡の点で有利な医科大学同窓生に対し,生活習慣,生活環境,健康状態そして既往歴について調査することが有効であると考えられた. 平成13年度は,このコホートに対するベースライン調査を行った.調査は質問紙により行い,自記式・郵送法とした.対象は旭川医科大学医学部医学科を昭和54年から平成14年の間に卒業した同窓生2,515人とした.質問紙の企画では,生活習慣や健康状態等を適切に評価する指標を作成するため,旭川医科大学精神医学講座,内科学講座等と協同で調査項目を選定した.また,環境要因あるいは生活習慣の健康状態に及ぼす影響を評価するため,在学時健康診断結果をベースライン調査結果と結合することとした.しかしながら,在学時における健康診断の際には,結果の統計分析への利用について同意を得ていないので,アンケートと併せてこの同意についても質問することとした.これら調査方法の倫理的側面については,平成13年12月に行われた旭川医科大学倫理委員会で検討され,承認された.以上の過程を経て,質問紙調査を平成14年2月下旬から3月中旬にかけて行った. 以上,平成13年度は分析結果の公表にはいたらなかった.平成14年度は,回収された質問紙について横断的な分析を行う.これらの分析から,職業集団としての医師の特徴が明らかになると期待される.さらに,在学時健康診断結果と比較することで,BMIや喫煙状況の変化と健康状態の関連も明らかになると考えられる.
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