2001 Fiscal Year Annual Research Report
体重・食塩摂取の変化と血圧値の改善効果に関する定量的研究
Project/Area Number |
13770197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
野原 勝 岩手医科大学, 医学部, 助手 (60285583)
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Keywords | 高血圧 / 体重変化 / 食塩摂取 / 健康教育 |
Research Abstract |
本研究は2カ年計画であり、初年度である平成13年度は研究計画に従い、高血圧の健康教育実施参加施設・参加者の募集を行い、引き続き参加者に対する6ヶ月間の保健指導を行っている。現段階では予定対象者数の約半数が保健指導を受けており、対象者の保健指導の情報と結果が徐々に得られてきている。平成14年3月時点で得られた知見を述べる。 1)高血圧の保健指導の効果について 6ケ月間の高血圧保健指導により収縮期血圧で平均5.2mmHg、拡張期血圧で2.0mmHgの低下が認められた。 2)指導前における肥満度と血圧値の変化について 指導開始時における肥満度をBMI22未満、22から24.9、25以上の3群に分けて、6ヶ月間の保健指導による血圧値の変化を比較した。すべての群で収縮期、拡張期血圧ともに低下を認めたが、3群間に有意な差は認めなかった。このことは血圧の低下は、介入時の肥満度の違い、つまり血圧に対するリスクの大小にかかわらず同様であることを示している。 3)体重の変化と血圧所見の変化について 6ヶ月間の保健指導後の体重変化を体重増加群、0から2.99Kgまでの減少群、3Kg以上減少群の3群に分けてそれぞれ血圧の変化を比較した。収縮期、拡張期血圧ともに体重が減少した群ほど低下が大きく、3Kg以上減少した群では有意に血圧の低下を認めた。 2ヵ年の研究終了後に十分な症例数を得た後に、血圧と塩分摂取量の関係、体重1Kg減少あたりの血圧変化量の解析など、更に詳細な解析を行う予定である。
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