2001 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児アトピー性皮膚炎と母親の生活習慣等との関連についての前向きコホート研究
Project/Area Number |
13770206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
三宅 吉博 近畿大学, 医学部, 助手 (50330246)
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Keywords | 疫学 / アトピー性皮膚炎 / 生活習慣 |
Research Abstract |
【予備研究1】 大阪府下ほぼ全ての公立小学生を対象とした健康調査より、各小学校、学年別にこれまでアトピー性皮膚炎と診断された割合に関する情報を得た。一方、公的文書より大阪府下44市町村の水道水硬度に関する情報を集めた。硬度が高いほど、アトピー性皮膚炎が有意に多い結果を得た。 【予備研究2】 本年度に実施された大阪府吹田市全ての公立中学生を対象としたアレルギー等に関する調査の解析を行った。交絡要因を補正後、生後4ヶ月まで人工乳のみの栄養摂取を1とした場合、同期間人工乳と母乳の混合栄養で1.4倍、母乳のみで1.6倍過去一年アトピー性皮膚炎のリスクを有意に上昇させた。自宅から100メートル以内に幹線道路および通学中学校から100メートル以内に幹線道路ともアトピー性皮膚炎と関連無かった。アトピー家族歴は約3倍リスクを上げた。 【寝屋川母子保健コホート研究】 1.情報収集ツールの開発 食事摂取頻度調査票(国立がんセンター研究所支所佐々木敏室長作成)を本研究用に一部改訂し、妊娠前後の生活習慣、生活環境、ストレスを評価する自記式調査票を本研究用に開発した。 2.研究の運営 大阪府寝屋川市及び寝屋川市医師会の後援を得た。寝屋川市近隣4市にある18産科医療機関の協力を得た。11月より母子健康手帳交付時に寝屋川市担当者より、研究に関するパンフレットを手渡し、妊婦に研究参加を呼びかけた。平成13年12月末現在、約30名の妊婦が研究に参加した。平成14年1月より母子健康手帳交付者リストに基づいて、直接妊婦に研究参加を積極的に呼びかけ、さらなる研究参加妊婦を募る予定である。
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