2001 Fiscal Year Annual Research Report
抗アポトーシス分子を用いた筋萎縮性側索硬化症の治療法に関する研究
Project/Area Number |
13770333
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
井上 治久 理化学研究所, 運動系神経変性研究チーム, 研究員 (70332327)
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Keywords | アポトーシス阻害タンパク / コリンアセチルトランスフェレースプロモーター / ALSモデルマウス / 神経細胞死 |
Research Abstract |
ラットコリンアセチルトランスフェレースプロモーター制御下にヒトアポトーシス阻害タンパク(XIAP)を発現するトランスジェニックマウスを作製した.トランスジーンを持ったファウンダーマウスのうち,mRNA,タンパクレベルでのXIAPの発現を確認できた系統を1系統樹立した. 発現したXIAPが細胞死抑制効果を有するか検討する目的で,8週齢メスのトランスジェニックマウスで,舌下神経切断術を行ない,コントロールマウスとの比較から,軸策切断による細胞死抑制効果があることを確認した. また,現在,Farn ilial Am yotrophic Lateral Sclerosis(FALS)モデルマウスとの交配実験を行い,XIAPにより,発症時期,罹病期間の変化を観察中である. 一方,ラットコリンアセチルトランスフェレースプロモーター制御下に活性型ヒトセリンスレオニンキナーゼ(Akt)を発現するトランスジェニックマウスの作製を試みたが,トランスジーンを持ったマウスの系統の樹立は困難であった.トランスジーンの作用により,神経系に何らかの障害を生じる可能性が考えられた.
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