2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770455
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山崎 研志 愛媛大学, 医学部, 助手 (40294798)
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Keywords | 表皮角化細胞 / 骨成長因子 / 分化誘導 |
Research Abstract |
培養表皮角化細胞における骨成長因子・BMPファミリーの発現とその誘導について調べ、以下の結果を得た。培養表皮角化細胞は主にBMP 2メッセンジャーRNAを発現し、BMP 6メッセンジャーRNAも誘導しうることがわかった。BMP 2については蛋白合成と培養液中への分泌も確認した。蛋白合成・培養液中への分泌はメッセンジヤーRNAの発現量に比例しており、BMP 2の表皮角化細胞における発現は、転写レベルで調整されていると考えられた。 表皮角化細胞をBMPで刺激すると、BMPは濃度依存的に表皮角化細胞の増殖を抑制した。このときの表皮角化細胞の細胞周期を調べると、G0/G1期に集中していた。また、BMP添加により表皮角化細胞は形態変化を起こしており、このときに表皮角化細胞の分化に伴い発現する遺伝子を調べると、分化の早期に誘導される遺伝子が増えていた。これらのことから、BMPは表皮角化細胞の分化を誘導することが示唆された。
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