2001 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪滴構成蛋白perilipin遺伝子の発現調節機構と病態生理学的意義の解明
Project/Area Number |
13770635
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
谷口 晋 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10311854)
|
Keywords | 脂肪滴構成蛋白 / ADRP / perilipin / 脂肪細胞 / 心筋細胞 / 肝細胞 / マクロファージ |
Research Abstract |
以下に示すプロジェクトに対して研究が進んでいる。 1.マウス心臓ADRP関連蛋白cDNAのスクリーニング λTriplexシステムを用いてマウスADRPcDNAをプローブとしてマウス心臓cDNAライブラリーよりADRPのクローンをスクリーニングし、いくつかのクローンを得た。それらが、ADRPとどのように関連しているかは不明であるが、現在、それらをplasmidへconversionし、それらのクローンの同定を進めているところである。今後、いくつかについてはdirect sequencing、northerm blots等により、解析を進めていき、ADRPとの関連を決定していく。 2.ヒトperilipinゲノムの全構造の決定 上記研究を優先しているため、ヒトゲノムライブラリーのスクリーニングは進んでいないが、すでにいくつかのクローンを得ている。それらの配列を決定し、エクソン、イントロンを決定し、プロモーターまで獲得する。欠損している部分についてはスクリーニングを追加する。 3.ADRPプロモーター領域の解析 肝細胞、マクロファージを用いてプロモーター解析を進行中である。すでにPPARγライガンド(チアゾリジンダイオン、15-デオキシ-^<12,14>-プロスタグランジンJ2)、PMAなどがADRP発現を調節していることを見いだし、それらが作用するおおよその部位を同定した。さらにmutagenesis等により、確認を急いでいる。 追加承認になってから期間が短いため、まだ多くの実績が出ているわけではないが、平成14年度はさらに実績を示せる予定である。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 谷口晋, 生山祥一郎, 名和田新: "内分泌代謝疾患と、サーカディアンリズム"現代医療. 34、6. 1111-1116 (2002)
-
[Publications] 谷口晋, 他: "アルドステロン、コルチゾール同時産生腫瘍の1例"日本内科学会雑誌. 90、11. 139-142 (2001)
-
[Publications] 谷口晋, 他: "非定型的な皮膚硬化の分布を示した跫皮症の1例"九州リウマチ. 22(未定). (2002)